□■膝の記録■□

はじめまして、Hirokoです。前十字靭帯再建術を経験し、 現在半月板を損傷中です。経過を記録していきます。

体のクセ

今回は「体の使い方のクセ」の話です。

私は趣味としてずっとアクロバットを続けてきたのですが、少しクセがありました。
それは、バク転やバク宙などで回転するとき、体が少し左側に傾いてしまうというもの。

最初はそこまでひどいクセでもなく、バク転はまっすぐにできていました。
でも宙返り系の練習を始めて、跳ぶときに力んだりすると顕著にそのクセが出てくることがありました。

靭帯を怪我したときも、まさにこのクセが出ていたのです。
高いところから(人の上から)宙返りする、ロケットという技をやっていました。
高いところから跳んでいるので、着地時の膝への衝撃が凄いのですが、さらに左に傾いてしまったことで、左足だけ先に地面に着いてしまい、全ての衝撃を左膝だけで受けてしまいました。
練習をする中で左に傾くことはよくあり、自分ではそこまで気にしていなかったのですが、膝にとっては何度も左に傾くことは大きな負担だったと思います。

また、半月板を怪我したときはロン宙の着地でバキッとやってしまいました。
このときもやはり着地が少し左側によっていた気がします。

左側に傾くというクセ、そして着地があまり上手くない(練習不足)、ということがこの2つの怪我の大きな原因だったと思います。

クセに関しては、靭帯のリハビリ終了後から、バク転の曲がりが出てきはじめたので、怪我の影響で余計にひどくなったのかなと感じています。
筋トレしつつその部分を修正しないと、また同じように怪我してしまう恐れがあります。
一度手術等をすると、やはり本来の脚ではなくなるので、動きを意識的に変えていかなければならないそう。
私は何も意識していなかったので、このままアクロを続ける前に動きを見直して、どんな意識をすれば良いのか理解する必要があります。

そこで、いつも行っている病院の理学療法士の先生に診てもらい、また同じ怪我をしないように、体を整えてもらい、体の使い方についても指導してもらいました。

私の場合、左の股関節があまりよく動いていないのと、片足で立っているときに右足と左足で力を入れている部分が違いました。
股関節のアンバランスによって右肩の方が後ろに動きやすいこと、右足はかかと側、左足はつま先側の方が力を入れやすいことがわかったのです。
療法士さんから見れば、これじゃ左に傾くだろうな、という感じなのだそう。

プニプニした座布団のようなものに座って、腰を回してみて苦手なところの動きを練習したり、立った状態で左右交互に重心をかけるように腰を揺らしたりすると、なんと自分でも分かるくらい片足立ちが安定しました。
股関節や足の使い方のクセが原因であれば、これでバク転もあまり曲がらないはず、とのこと。

今日は実際にトランポリンの上で試してきました。
最初はいつも通り曲がり、両手がトランポリンの左半分におさまってしまいました。
でも腰を左右に揺らして、片足立ちが安定したのを確認してからやると、明らかに曲がり方が少なく、手がトランポリンの中心のマークをまたいでいました。
かなり効果あり!
何度かやりましたが全て同じ感じだったので、まぐれではなさそうです。

ただ、今日のやり方だと完全にまっすぐにはならなかったです。
動画をスローで見ると、左膝が内側に入ることもなく膝に関しては安定していましたが、上半身の持っていき方が良くないように感じました。
また、トランポリンだと脚にそこまで力を入れなくて良いので曲がりにくいのですが、マットでやるとどうなのかはまだ分かりません。
マットでも試してみたいですね。

療法士さんも言ってましたが、他にも原因がある可能性があるので、少しずつ修正していければと思います。

今回感じたのは、クセを甘く見てはいけないということ、そして理学療法士さんの凄さです。
自分では見抜けなかったクセを一発で見抜き、何年も直らなかった曲がりバク転が療法士さんの指導ですぐに改善したのには正直感動しました。

もし手術後に動きがおかしくなって悩んでいる方がいたら、療法士さんのいる病院に行ってみてはいかがでしょうか。
保険適用なのでジムのパーソナルより全然安く、しかも的確です。

正しいやり方でクセを直して、もう怪我をしないように、楽しく運動していきたいですね。

初めてのジム通い

今日はジムに入会してきました。

一番の目的としては膝回りの筋肉強化ですが、せっかくなので気になっていたところのシェイプアップもしようかと思っています。

今日は測定もしてもらい、体の弱い部分をチェック。
膝回りの筋肉と、弱かったお尻回りを鍛えるマシンのやり方を教えてもらいました。

今日やったのは

レッグカール
レッグエクステンション
レッグプレス
アブダクター
アダクター
アブドミナル

アブドミナルは腹筋で、シェイプアップ目的ですが、あとのものは膝回りやお尻回りに良いようです。

太ももの前、後ろ、内側、外側を鍛えるというのは先生からも言われたことなので、レッグエクステンション、レッグカール、アダクター、アブダクターでカバーできています。
あとは、バイク系もやって良いと言われているので次回はバイク系もやれたら良いなと思います。

マシンはあまりやったことがないのと、半月板の損傷があるので、無理せず少ない負荷でやろうと思っていましたが、抑えなくてもそもそも私の筋力が弱かったようで、ほぼ全て上から1~3コめの重りでやりました。

測定の結果が色で表してある図を見ましたが、腕以外は弱いことを示す青色。
元々は筋肉質よりなはずなのですが、忙しさや膝が原因であまり動けなかった時期が半年以上あったので、筋肉がかなり落ちていたのだと思われます。
早く筋肉をつけたい!

とはいえ、やはり膝の調子を見ながらやらないといけません。
今日は上記のメニューを10回3セットずつやったのですが、最後の方で膝が少し痛みました。
お皿の下の、中心より少し右側が痛くなり、すぐに筋トレを止めました。
自分ではそこまで負荷をかけたつもりはなかったのですが、膝にとってはツラい筋トレだったようです。

仕方ないので、最後はピラティスに参加。
今日受けたピラティスは膝を捻ったりする動きはなかったので、こちらは大丈夫でした。
プログラムもたくさんありますが、受けてみないと膝にどのくらいの負担がくるか分からないので、最初に先生にどんなプログラムなのか聞き、半月板のことを伝える作戦でいこうと思います。

とりあえず今日は帰ってからアイシングしました。

今日もらった書類の中に、入会特典でパーソナルトレーニングを安く受けられるというチラシがあったのですが、理学療法士の資格を持った方がいるようなので、今度予約して膝のことを相談しようと思います。

温存治療へ

昨日は紹介状を持って大学病院に行ってきました。

紹介状をもって病院に行くのは2回目。
半月板の手術をした方がいいのか聞いてきました。

結論から言うと、今の段階では必要なし。
最初に行った病院と同じ結果でした。
確かに最近は脚の調子が良く、今日は少し痛かったですがこれは二次的な痛みだそうで、半月板によって起こっている炎症ではないそうです。
半月板をかばっているから他のところが痛くなるとのことでした。
たまに調子が悪くなっていたのはこれ。
調子がずっと良い訳ではなかったので、やはり半月板がけっこう悪いのでは、と不安になっていましたが、こういった症状はマッサージや筋トレで良くなっていくそうです。

これは、まだまだ温存で活動できる範囲内ということ。
なので、まずは筋トレやマッサージ等をしていき、それでもかなり痛かったり改善しなかったら手術をすればいいそうです。
とりあえず3ヶ月様子を見てみようとなりました。
術後はリスクも心配ですが、今日の先生は「このMRIの画像をみる限りでは縫えると思う」 と言ってくれました。
これならもし手術になってしまっても、術後の膝の負担は軽くて済みます。

今の私の脚は筋トレ等で改善しそうなので、やはりジム通いでしっかり筋肉をつけながらの温存治療にしていこうと思います。
一度手術をしようと思ってから何度も悩んで、やっと方向性が定まりました。

今回私は2つの病院を紹介してもらい行ってきましたが、もしこの先やはり手術をしようとなったら、昨日行った病院に行こうと思っています。

最終的な判断はやはり中を見てから、というのはどちらも一緒でしたが、縫合に積極的な意見をくれたのは昨日の大学病院の方だったからです。
やはり縫合の方が術後の膝への負担が少なくて済むので、なるべく縫合にしたいという考えだそうです。

結局手術しない方向になったので、最先端の研究については聞くに至りませんでしたが、もし手術が必要になったら、そのときにまたその話を聞いてみようと思います。

ということで方向性が決まったので、これからこのブログは温存治療の経過を書いていくことになりそうです。

手術をするかしないか

嬉しいことに、最近は半月板の引っかかりがほぼなくなってきました。
なので、運動、筋トレを徐々に始めています。
トランポリン、マットでのアクロ、筋トレマシン等、軽めにやると意外とできます。

以前は運動後に膝の調子が悪くなっていたのですが、最近は運動後も大丈夫です。
自分の脚の状態を掴めてきた感じがあります。
今はまだお試し期間で、これは大丈夫かな?と探りながらやっていますが、これ以上やったら痛くなりそうだな、というのが分かってきました。

最初の投稿で復帰後の目標としてロン宙をあげていましたが、こちらもクリア!
もちろん少し抑えながらやったので運動量は以前より軽かったですが、不安だった着地も大丈夫でした。

でも練習は上手くなるからおもしろいですよね。
レベルを上げるにはそれなりに運動量が必要になってくるので、運動量を上げたときに耐えられるか、いかに効率よく練習できるか、が重要になってきそうです。

そして、以前にお話した、縫合してくれる病院の予約が無事にとれ、次の火曜日に行くことになりました。

縫合か切除か、という点も聞きたいですが、そもそも私の膝は手術が必要なのか、という点でも相談してこようと思います。

手術を決めたときは、これ以上良くならないなら手術かなと思っていました。
しかし、半月板自体は同じ状態でも、自分の体の扱い方は上手くなり、痛みが出ないやり方を見つけつつあるので、手術じゃなくてもいける気がしているんです。

ただ、痛みが出ないからといって、半月板に負担がかかっていることには変わりないと思います。
今は大丈夫で温存できたとしても、運動を続けると手術が必要な状態になるのでは、という不安もあります。
筋トレで負担を軽くできるのであれば良いですが、それもどの程度有効なのか分からないし、本当にひどくなってからの手術の方が難しい手術になったり、最悪手術でもどうにもできない状態になるのでは、と想像してしまうんです。
でも手術してしまうと引っかかりがなくなる代わりに膝のクッションがおかしくなるので、結局負担はかかってくる気もします。
このあたりのことについては素人判断では失敗しそうなので、専門家の先生に話を聞いてみたいです。

また、この病院では最先端の研究をしているようで、今は治験の段階ですが、もしかしたら半月板をくっつける手術が今後できるようになるかもしれないとのこと。
(いつも行っている病院の先生からの情報です)

まだ一般化には時間がかかりそうですが、このまま温存して、その手術が受けられるようになったら、もしかして治る・・?
という期待もあるので、まずは話を聞いてみます。

コントロールできる?

半月板の損傷で膝に引っかかるような違和感が出始めてからもう半年以上になりますが、最近は症状も落ち着いてきています。
引っかかっても、またか、ぐらいに思うようになり、そこまで気にしなくなってきました。
これは良いのか悪いのか・・

そしてどんなときに引っかかりやすいのか、経験的に分かってきました。
やはり少し捻るような動きはあまりよくないようです。
私の場合は、この少しというのがポイントのようです。
なぜかはよくわかりませんが。

でもこれがなんとなく分かったおかげで、激しく痛むレベルに引っかかってしまうことはあまりなくなった気がします。
この動きはまずいなと予測して、抑えることができるようになってきたんです。
なので最近になって、激しい動きはできないけれど、できる範囲内での動きはコントロールしながらやっていけるのではないかと思い始めました。

リハビリが終わった直後は、引っかかり感が度々あったので、アクロをやっている途中でそれがきたらどうしよう、という恐怖がありました。
それに、脚の状態が悪化するのも怖かったです。

でも、半月板損傷と正式に診断され、自分の脚の状態を頭と身体で理解できてきた今、基礎練したり簡単そうな技にチャレンジしたりできるのではないかと思い直しました。
今思えばすぐに思いつきそうなことなのに、半月板をやってしまったというショックや恐怖で「もうアクロできないかもしれない」という考えが先立ち、今までに経験したことのない膝の違和感に不安を煽られたこともあり、冷静に判断できていなかったのかなと思います。
やっと、ちょっとずつ動いていこうと思えるようになりました。

ただ急にやるとまた膝に負担をかけてしまいそうなので、筋トレも平行してやります。
少しずつ、自分のペースでできたら良いかなという心構えで、できることを試してみたいと思います。

大きな病院へ

今日は紹介状を持って、予約していた病院に行ってきました。
整形外科の中でも膝を専門に診ている科です。
先生はとても丁寧に説明してくれる方で、安心して診察を受けられました。

私が今日聞きたかったこととして、手術するなら切除なのか、縫合なのかというポイントがありました。
半月板の手術の場合、大きく分けるとこの二種類になります。

いつも行っている病院の先生によると、切除だと膝のクッションを薄くするようなものなので、できれば縫合の方が良いとのこと。
ただ、半月板は血流がある外側の部分しか自然治癒しないので、奥の方を縫合してもくっつかない、ということでほとんどの場合切除になるそうです。
私のMRI画像を見た感じでは縫合は難しそうだし、縫合の場合はリハビリも長くなるそうですが、できれば縫合してもらいたいなと思っています。

今日診てくれた先生の答えは、内視鏡で見てみないとわからない、でした。
実際に見てみて、縫合でいけそうであれば縫合だし、それが無理なら切除。
逆に、手術の必要がなさそうであればしないこともある、とのことでした。
MRI画像を見たらどんな手術になるのか分かるものだと勝手に思っていたので、予想外の答えに戸惑ってしまいました。

先生の話では、通常はこの状態なら症状が落ち着くまで待っても良いそう。
でも私はもう6ヶ月その待ち状態。
それを伝えると、手術もしても大丈夫だよと言ってくれました。
そして手術のリスクについても説明してくれました。

今日新たに言われたこととしては、手術をすると引っかかる感じは改善するけど、膝の劣化は速くなるよ、ということ。
どちらをとるかということですね。
また、私の場合は以前に靭帯の手術も受けているので、普通の人よりも既に劣化が速い状態なのだそう。
普通にスポーツをしていてもある程度の年齢になったら引退するけど、それが早めに来ているとのこと。
つまり、運動を抑えるかどうか考えなくてはいけない節目だよと言われてしまいました。
運動を続けるという選択肢を選ぶこともできますが、その代わり劣化は速くなる・・
手術と決めていたはずなのに、また迷いはじめてしまいました。

多分いつも行っている病院の先生と、基本的には同じ内容を説明されているのだと思うのですが、先生によって言い方やアドバイスが違うので、こちらの感じ方も全然違います。
今日の先生は、良いことも悪いこともはっきりと、でも丁寧に言ってくれる先生。
正直ショックなこともありましたが、逆に今の自分の膝の状態をより理解できたかなとも思います。

今日の話を聞いて、膝は劣化してしまっているけど、心はまだそれに付いていけてないのかなと感じました。
だから、まだ大丈夫でしょ、という感じで手術をしようと思った。
でも、今のことはもちろん、先のことも考えなくてはいけないですね。
一度手術を経験して、膝が元には戻らないという感覚や、常にメンテナンスが必要になることは知っています。
術後のことを甘く見ていてはいけないということを思い出しました。

ただ、やっぱりまだ動いていたい気持ちもあります。
運動を控えるのは、できることをやってみて、それでもダメだったときで良いのではないか、という考えも頭の中にあるのです。

実は、半月板がどんな状態でも縫ってくれるところがあるとの話も聞いたことがあるので、1ヶ月後の次の診察の前に、そちらでも話を聞いてみたいなと思っています。
縫合なら、切除よりも劣化の速度を抑えられるはず。
行くことになったらまたレポート書きたいと思います。

そして、最後に先生から筋トレもしてねとアドバイスをもらいました。
ロードバイク(?)やスクワット系が良いそう。
膝に良いと思っていた水泳は、膝がぶれるのであまりよくないとのこと。
確かに平泳ぎなんかは足がおかしくなりそうです。
膝がぶれるかどうかが、筋トレの種目を選ぶ基準になりそうです。
どのくらいやって平気なのかは膝の状況によるとのことなので、一ヶ月間はお試し期間だねとのこと。
スクワットは膝が変な音を立てるので苦手なのですが、自転車をこぐようなマシーンも当然ながら持ってないので、こちらも方法を考えなくてはいけないですね。
こちらについてもまた書きたいと思います。

膝の中の金具

私の膝には、前十字靭帯再建術後に抜釘せずに残した金具が一つ入っています。

よく聞かれるのは、飛行機に乗るときに探知機に引っかかるの?という質問ですが、探知機に引っかかったことはありません。

では、何も影響はないのかというと、そうでもありません。NGが出てしまうものもあります。

例えば、脱毛はNGでした。
私が行ったサロンでは、金属が入っている部分を中心として、上下20cmは脱毛機の光を当ててはいけないとのことでした。膝の上下20cmといったらほぼ脱毛できないも同然です。しかも、脱毛できるところだけやっても、逆に境目ができてしまうそうです。
医療脱毛なら大丈夫かもしれませんと案内されましたが、面倒なので断念しました。

またエステも機械を当てる場合は要相談なようです。
光を直接当てるようなものに関しては弱いのかなという気がします。

また、MRIを撮るときにもNGが出たことがありました。
以前に、膝とは別件で精密検査をした際、膝に金具が入っていることを話すと、「じゃあMRIは撮れないね」と言われました。
そのときは他の検査で済んだので大丈夫でしたが、 MRIは基本的に金属NGだからね、と言われてしまいました。

実は、私の半月板損傷は、ケガしてから診断をもらうまで少し時間が空いてしまったのですが、それも原因はこれでした。
上述のようにMRIが撮れなかった経験があるので、その事を先生に話したところ、じゃあ撮らないでおこうか、となり最初は「半月板損傷の疑い」だったのです。
でもやっぱり膝がおかしいということで、靭帯の手術をした病院に行ってMRIを撮っても良いのか聞いたところ、大丈夫ですよと言ってもらえました。
そしてMRIを撮り、その画像を見てもらってやっと確定の診断がでました。

結果、金具が入っていてもMRIは撮れる、ということは分かりましたが、病院によっては敬遠されるかも知れないですね。
また、金具にもいくつか種類があるようなので、自分の場合はどうなのか、自分で確認してみて下さい。